• 栄養Topics【卵やコレステロールの摂取が偶発的脳卒中のリスクを高めない】

    2019/07/29

    【卵やコレステロールの摂取が偶発的脳卒中のリスクを高めない】     東部フィンランド大学の研究チームが高めのコレステロール摂取や1日1個までのタマゴの摂取は、脳卒中のリスクとは関連が低いと発表しました。   さらにフィンランド人に多い、コレステロール代謝に影響を及ぼすアポリポタンパク質E4 (APOE4)遺伝子変異との関連もみられませんでした。   今までは、ある研究で、コレステロールを多く摂取すると脳卒中リスクが上昇すると発表される一方、別の研究ではコレステロールを多く含むタマゴの摂取は脳卒中リスクを低下させると発表される状況でした

  • スイスのチューリッヒ郊外のツークでのギリシャのRGCCラボセミナー報告

    2019/07/17

        弊社が日本代理店をしておりますギリシャのRGCCラボが毎年恒例でセミナーを開催しますが、今年は6月21日・22日スイスのチューリッヒ郊外のツークの自然に恵まれた美しいスイスの風景の中行われました。     RGCCラボはがんのCTC (循環腫瘍幹細胞) を抽出・培養し、多くの抗がん剤・分子標的薬・天然成分に対する個々人のがん細胞の感受性をレポート、治療方針の検討を可能にする検査を提供しています。日本でもすでに多くの先生が導入されています。 セミナーの参加者は世界各国のM.D.、Ph.D、ディストリビュータで、講義での質疑応答、参加

  • 栄養Topics【全粒ライ麦がセロトニン産生によい影響を及ぼす】

    2019/07/08

    【全粒ライ麦がセロトニン産生によい影響を及ぼす】   東部フィンランド大学の研究チームが全粒のライ麦パンを食べる成人は、食物繊維の少ない小麦パンを食べる人に比べて血中のセロトニン濃度が低くなり、腸内のセロトニン濃度を有意に低下と発表しました。 研究では、15人の成人を対象に、ランダム化クロスオーバー臨床試験を実施。   参加者は、1日6-10枚の低繊維小麦食パンか、同僚の全粒ライ麦パンを、ランダムな順番で、各々4週間にわたって摂取し、期間の終わりに採血して血漿代謝産物を液体クロマトグラフィー質量分析で分析しました。 その結果、全粒ライ麦パンの摂取は、低繊維小麦パ

  • 栄養Topics【常習的なグルコサミン使用と心血管疾患のリスクとの関連】

    2019/06/28

    【常習的なグルコサミン使用と心血管疾患のリスクとの関連】   テュレーン大学等の研究チームはグルコサミン摂取が、心血管疾患イベントのリスク低下と関連するようだと発表しました。   今回の研究では、習慣的なグルコサミン摂取と心血管疾患イベントリスクとの関連を前 向きに評価することを目的としています。 対象者は、英国バイオバンクの前向きコホートにおいて、グルコサミンを含むサプリメントの使用に関する質問票に回答し、ベースライン時に心血管疾患(CVD)の既往のない者466,039名であり、2006年から2010年まで登録され、2016年まで追跡調査しました。 &nb

  • 栄養Topics【魚介類(血清オメガ3脂肪酸)の摂取が喘息を予防するかも!!】

    2019/06/24

    【魚介類(血清オメガ3脂肪酸)の摂取が喘息を予防するかも!!】   魚介類から摂取したn-3系多価不飽和脂肪酸が喘息を予防したというと、ジェームズクック大学の研究チームが発表しました。   研究では南アフリカの小さな村の魚加工工場で働く642人を対象(女性65%で51%が喫煙者)に調査を行いました。 この地域を対象にしたのは、社会経済的地位が低く魚の摂取量が多く、n-3系多価不飽和脂肪酸の主な摂取源が、サプリメントではなく魚介類であると考えられるためです。 (99%が魚を摂取していて、ロックロブスター、ムール貝、イカ、アワビもそれほど頻繁に摂取していませんでした。)

  • 栄養Topics【妊娠中のナッツ摂取は8歳までの小児の神経発達改善と関連する】

    2019/06/18

    【妊娠中のナッツ摂取は8歳までの小児の神経発達改善と関連する】   バルセロナグローバルヘルス研究所等のコホート研究から妊娠初期のナッツの豊富な食事は、子供の精神発達の改善と関連することが発表しました。   ナッツは、高血圧、酸化ストレス、糖尿病のリスク減に役立つとされ、これまで高齢者の認知機能に保護的効果を有する可能性が示唆されています。   今回の研究の対象者は、スペインの4つの地域の人口ベースの出生コホートからの母子ペアを含めた2208名です。   母親のナッツ摂取については、妊娠初期と妊娠後期、食生活に関するアンケートにより評価、

  • カナダ バンクーバー国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会レポート第2弾

    2019/06/14

      5月31日~ 6月2日にカナダ バンクーバーで開催された国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会の第二日目の報告です。   二日目の6月1日は、今年の殿堂入りを果たされた ビタミンDの世界的研究者、マイケル・ホリック先生による「ビタミンD:エビデンスと争点」 があり、200枚のスライドをまるで動画のように送りながら話される圧倒的な情報量の素晴らしい講演でした。   その他、ジョン・ホッファー先生による「急性疾患と慢性疾患の予防と緩和に必要な栄養素の相乗効果」、「アスコルビン酸投与によるヘロイン離脱症候群の緩和」、「チオールとモノアミンによるグ

  • FM機能性医学総会 国際会議 のブログにて黒田愛美医師がピュア社をご紹介されています

    2019/06/11

    2019/5/30~6/1にテキサス州サンアントニオにて 2019年IFM機能性医学総会国際会議が行われました (Institute for Functional Medicine Annual International Conference)     この国際会議には弊社取り扱いのPure社や、ドクターズデータ社などもブースを出しており、弊社からは代表の北原が参加致しました。   日頃からピュア社をご使用いただいている自由が丘クリニックの黒田愛美先生も学会に参加しておられ、 ブログでピュア社のご紹介もされていますのでシェアさせて頂きます。  

  • 栄養Topics【クルクミンの抗がん効果を明らかにする研究】

    2019/06/11

      【クルクミンの抗がん効果を明らかにする研究】   ブラジル・サンパウロ連邦大学からのレビュー報告で、クルクミンの定期的な摂取が消化管腫瘍の潜在的な治療法として有望かもしれないと発表しました。   胃がん患者の腫瘍細胞では、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)とヒストンデアセチラーゼ(HDAC)の発現パターンが正常細胞と異なります。 種々の栄養素と生理活性化合物がこれら酵素の活性を調節することが示唆されていることから、先行研究のレビューを実施。   クルクミンの他にも、活性調節に重要そうな化合物として、コレカルシフェロール、レスベ

  • カナダ バンクーバー国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会レポート第1弾

    2019/06/06

      国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会が 5月31日~ 6月2日にカナダ バンクーバーで開催されました。 会場はフェアモントホテル バンクーバーで、各国から多くの参加者が集いました。 弊社からは坂が参加しましたのでここに報告します。     まず、この医学会についてですが、International Society for Orthomolecular Medicine(国際オーソモレキュラー医学会―ISOM)はカナダのトロントに本部を置き、世界各国に支部を持ちます。 設立の発起人はライナス・ポーリン博士(ノーベル賞を2度(化学賞・平和