機能性脳検査
適応:
自閉症、統合失調症、ADD注意欠陥障害、学習障害、双極性障害、摂食障害、うつ など
- ※脳への電極を使った刺激作用は行いません。
- ※たんぱく質を使用して治療を行います。ニューロリカバリーセンターエデルフォでは1987年から患者に治療用として使用しており、30年間1,000名以上の患者にて長い経験もあり問題はありません
概要:
脳の病は脳から治療してみませんか?
脳がダメージを受けている部位を特定し、どの神経細胞が障害、過剰、過少になっているかを検証して治療を行います。
検査結果を検証するにあたり、最も重要視されるのは:
- ① 左右脳波の対称性
- ② 脳波ボルテージ(電圧)の高低
- ③ 脳波の反応が出るのに至る時間
①〜③の順に重要視されます。
脳の部位と機能について(PDF添付)
治療:
脳の治療は一般的に後部から前部に行う。
- 最初の1年〜1年半は基本のワークとなり、いわば脳のハードウェアの活動に対応している。治療開始後6ヶ月程度で一般的に受容言語、周囲の状況の読み取り、認知能、視線を合わせる、社会性は改善すると見込まれる(あくまで一般的で個人差有り)。
- 次の1.5〜3年は脳のソフトウェアの修復のような事項で発語、行動態度の改善には時間を要します。
研究調査結果:
研究調査によると、自閉症患者の64%に、左側優位の大脳皮質の頭頂領域と側頭領域に障害が現れています。神経生理学的な結果の初見では、前頭極部と左頭頂部(P3)と左側頭部(T5)をつなぐ結合が減少しているばかりでなく、これらの部位の電圧も低下していました。これらの領域は、感覚の統合、技能の習熟、受容言語と社会性を担当しています。
幹細胞因子(SCF)、果粒球コロニー刺激因子(GCSF)、そして繊維芽細胞増殖因子2(FGF2)などの造血系サイトカインとニューロトロフィン因子の組み合わせを基本にした治療を12ヶ月行った後、著しい機能的回復が観察されました。神経生理学的な変化には、活動しているニューロンの数の増加が含まれるので、障害を受けた部位の電圧の上昇と結合の増加が観察されます。左頭頂側頭領域に障害が現れている自閉症患者の平均的な治療期間は少なくとも3年です。
臨床例:
clinical cases翻訳付き
詳しくはこちらをクリックニューロリカバリーセンターエデルフォについて:
神経栄養因子及びサイトカインの先駆者であるルイス・カルロス・アギラー・コボス博士が1980年設立したのがニューロリカバリーセンターエデルフォです。
以前は神経可塑性と細胞開発の研究所として知られていたセンターで最初は知的障害(精神遅滞)と自閉症の子供たちの治療から始めました。
30年の研究と経験の末、ニューロリカバリーセンターエデルフォは自閉症、注意血管障害、てんかん、学習障害などの精神神経疾患の評価、診断と治療に特化した組織となりました。子供、大人や家族の健康の増進を追究する為の治療や診断において目覚ましい前進を成し遂げています。
私たちの使命
言及した分野においてより良い予後や生活の質を求めている患者に高度で特価したサービスを提供する事です。各個人がより良い未来を得られる事が可能ですし得るべきであると信じています。
脳の部位と機能について
AMYGDALA (扁桃体):
脳の感情を司る辺縁系の中心深くに横たわっており、アーモンド状の大きさと形状の強力な構造体であり、性、怒りや恐怖などの情動反応を含む、基本的な生存本能への要求を監視ししています。その為結果的に扁桃体は、手のひらに汗がにじみ出るなど、いやな気分を呼び起こさせる作用が有り、さらにうつなどの感情から自閉症までもと関係しています。男性の脳の扁桃体は、女性のよりも大きく、社会病質者の脳ではしばしば肥大していることがあり、老人では萎縮していることが多いです。
BRAIN STEM(脳幹):
脳の脊髄につながる部分です。脳幹は、心拍数の調節、呼吸、食物の消化、そして睡眠など、すべての動物で生存に関わる基本機能を調節しています。人の脳の中では最も低い位置に位置し、最も原始的で基本的な領域です。
EREBELLUM(小脳):
折り込まれた組織が桃2つ分のふくらみを占めて、脳幹の最上部にあるのが小脳で、技巧協調運動のまとめ役(例えば、テニスのサーブを返したり、スライダーを投げたりなど)です。そして、ある種の学習経路にも関与しています。
CEREBRUM(大脳):
人では脳内最大の構造物で、脳の重量の3分の2を占めます。左大脳半球と右大脳半球の両側に分かれており、脳の後部から前頭部へと続く、中心の深い溝によって2分されています。これら2つの部分は、corpus callosum(脳梁)と呼ばれている長いニューロンの枝でつながっています。脳梁は男性の脳でよりも女性の脳で比較的大きいです。大脳は、他のほとんどの脳構造の上を覆って存在しています。そして、固く結びついてはいますが、機能的に4つの部位に分類できます。灰白質の外側3ミリメーターが、cerebral cortex(大脳皮質)です。大脳皮質には、ニューロンが親密に充填されていて、謎に満ちている意識、感覚、身体の運動機能、理論的思考、そして言語など、私たちの身体機能のほとんどを調節しています。
The Frontal Lobe(前頭葉)は、脳内で最後に進化した部位で、青年期に最後に発達します。前頭葉の背外側前頭前回路は、脳の最高意志決定機関です。前頭葉は、複雑な問題に対して回答したり、目標に対して多段階に計画を建てたり、関連する経験の記憶を検索したり、新たな情報に適合して戦略を立てたり、言語表現を伴った態度を決定したり、ワーキングメモリーを提供したりします。前頭葉の眼窩前頭回路は、感情的な衝動を、感情移入や、利他的態度や、顔の表情の解釈など、社会通念上妥当で生産的な態度に変えます。この領域に脳卒中が起きると、通常言語のもつれや無意味な行動パターンなどが現れます。
The Temporal Lobe(側頭葉)
は、記憶の貯蔵領域、感情、聴覚、そして左側は言語を調節しています。
The Parietal Lobe(頭頂葉)
は、計算や物体の速度を含む身体からの感覚情報を受け取ったり処理したりしています。
The Occipital Lobe(後頭葉)
は、画像情報を処理し、画像情報を認知や記憶のための脳の別の部位に送っています。
HIPPOCAMPUS(海馬):
脳の深部に存在するので、新規記憶を長期貯蔵出来るよう処理しています。もし海馬が機能しなかったのならば、今を生きることが出来なくなり、過去の古い記憶の中に立ち往生してしまうでしょう。アルツハイマー病では、海馬の機能は、最初に立ちゆかなくなる機能の一つです。
HYPOTHALAMUS(視床下部):
脳からの信号と身体のホルモン系が相互作用をする脳底部に存在して、視床下部は身体の現状を維持しています。視床下部では、体重や食欲などが調節されているばかりでなく、血圧や体温など、数多くの身体機能がモニタリングされています。
THALAMUS(視床):
脳幹の最上部に存在して、信号の双方向の中継、選別、処理基地になっています。すなわち、中脳構造体と脊髄からの信号を上行して大脳に伝え、大脳からの信号を神経系の脊髄に下降して伝えます。