アルテス社
アレルギー、食物感受性および他の検査
炎症を起こして赤くなった眼、絶え間ないくしゃみ、鼻水などは吸因アレルギーの一般的な症状です。代表的な吸因アレルゲンは、草、木や雑草の花粉、カビ胞子、ペットのふけおよび塵ダニが原因です。
アレルギー反応のメカニズム:
身体が初めてアレルゲンに遭遇すると、免疫のシステムは反応し、IgE抗体を産生します。
アレルゲンにさらされる頻度が多くなると、反応の連鎖があなたの免疫システムで生じます。これらの中で最も重要なのは、ヒスタミンと呼ばれる体内の化学物質の放出です。ヒスタミンは、鼻、副鼻洞、耳および喉に存在します。あなたのアレルギー症状を発生させるのは、このヒスタミンの産生なのです。
4000万人以上のアメリカ人は、吸因アレルギーを我慢しながら生活しています。残念なことに、反応を引き起こすのに十分な量のアレルゲンは、環境の中で広く存在します。ブタクサなどよく見かける草、木、雑草、および屋内や屋外のカビは、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。医師は、1年の間で最もアレルギーに悩む時期はいつかと尋ねるでしょう。例えば、花粉は暑く、乾燥した、風の強い天気の日に最もよく移動するので、このような気象条件の時にアレルギー症状が悪化する可能性があります。また塵ダニ、ペットおよびゴキブリは、屋内では最も頻度の高いアレルギーの誘因となっています。アレルギーの軽減を得るには、患者病歴、早期診断および治療が非常に重要です。
検査の種類:
※現在取り扱いの検査に関しては
お問い合わせください。
※横にスライドしてご覧ください。
検査名 | 検体 | 検査結果 | オプション |
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FOOD SENSITIVITY PANELS | |||
96 IgG Food Sensitivity Japanese Panel 96品目 日本食品IgGアレルギー検査(日本パネル) | 血液採取カードまたは血清(2ml) | 日本語の検査結果レポート+付属資料付 | ○ |
96 IgG Food Sensitivity General Panel 96品目 一般的な(西洋)食品IgGアレルギー検査(一般パネル) | 血液採取カードまたは血清(2ml) | 英語 | ○ |
96 IgG Food Sensitivity Asian Panel 96品目 アジア食品IgGアレルギー検査(日本パネル) | 血液採取カード | 英語又は中国語 | ○ |
96 IgA General Food Sensitivity Panel 96品目 一般的な(西洋)食品IgAアレルギー検査 | 血清(2ml) | 英語 | ○ |
184 IgG General Food Sensitivity Panel 184品目 一般的な(西洋)食品IgGアレルギー検査 | 血液採取カードまたは血清(2ml) | 英語 | ○ |
185 IgA General Food Sensitivity Panel 184品目 一般的な(西洋)食品IgAアレルギー検査 | 血液採取カードまたは血清(2ml) | 英語 | ○ |
FOOD SENSITIVITY AND ALLERGY PANELS | |||
96IgG & 12IgE | 英語 | ○ | |
96IgG & 25IgE | 英語 | ○ | |
184IgG & 12IgE | 英語 | ○ | |
184IgG & 25IgE | 英語 | ○ | |
ALLERGY PANELS | |||
Individual Allergen (IgE or IgG) | 英語 | ○ | |
12 IgE Food Panel (Basic) | 英語 | ○ | |
25 IgE Food Panel | 英語 | ○ | |
21 IgE Japanese Food Panel 21 品目 日本食品IgE アレルギー検査 | 血清(3ml) | 日本語又は英語 | ○ |
12 IgE Refional Inhalant Japanese Panel 12因子 吸入抗原日本パネル | 血清(2ml) | 英語 | ○ |
5 IgE & IgG Mold Panel | 英語 | ○ | |
15 IgE & IgG Mold Panel | 英語 | ○ | |
ACC IgE & IgG Panel (Additives,Color & Chemicals) | 英語 | ○ | |
Tatal IgE | 英語 | ○ | |
Viticulture Panel (IgG & IgE) | 英語 | ○ | |
Cow's Milk Allergen Component Panel (IgG & IgE) | 英語 | ○ | |
Egg Allergen Component Panel | 英語 | ○ | |
YEAST & INTESTINAL PANELS | |||
Candida Profile (IgG/IgA/IgM & Immune Complex) カンジダ菌 複合免疫体検査 | 血清(2ml) | 英語 | |
Candida (IgG/IgA/IgM) | 英語 | ||
Celiac Profile (UgG/IgA Gluten,Gladin,tTG & DGP) | 英語 | ||
Gluten (IgG/IgA) | 英語 | ||
Gliadin (IgG/IgA) | 英語 | ||
Deamidated Gliadin Peptide (IgG/IgA) | 英語 | ||
F-Actin (IgA) | 英語 | ||
H. Pylori (IgG) | 英語 | ||
96 Gastroinstinal Panel (96 IgG,Candida Profile & H. Pylori) | 英語 | ||
184 Gastroinstinal Panel (184 IgG,Candida Profile & H. Pylori) | 英語 |
検査結果に対するオプション:
ウェルネス・スプラン
検査結果に基づきウェルネス・プラン、4日間のローテーション計画/除外食計画を注文することもできます(別料金)。このオーダーメイドプログラムは、患者様の検査結果と栄養問診票の回答を配慮して作成されます。
特徴
- 除去すべき食品が明示されており、摂取してもよい食品を4日単位で提案して、患者の食品選びをガイドします。
- お薦め食品として、新鮮で栄養価の高い食品をいろいろ提案します。
- 患者が食品を購入·選択するのに役立つ情報を提供します。
- 除去していた食品を再び食事に取り入れる際の手引きを用意しています。
※レポートは英文での提供となります。必要であれば更に追加料金で和訳も可能です。
※西洋の食品、食生活のデータをもとにプログラムは作成されるため、必ずしも日本の食生活に適合する内容であるとは限りません。
舌下ドロップ
米国Edge Pharmaceuticals社から治療ドロップが輸入可能
- 食物アレルギー検査の結果に基づき、舌下ドロップでの治療が可能です。
患者様個々の結果に合わせ治療ドロップが提供できます。 - 検査結果で感受性の出たアレルゲンを含む舌下ドロップを、IgGでは3ヶ月間、IgEでは3~5年使用する治療となります。
アルテス社について:
アルテス社は、1980年に米国マサチューセッツ州で設立され、今日まで質の高いアレルギー/免疫検査で業界をリードしてきました。アルテス・メディカルラボは、免疫システムの評価において、食物と吸入因子アレルギー、食物感受性および他の検査を専門として、世界中の医師とその患者に対し質の高い検体検査を提供しています。
アルテス社は知識の豊富なスタッフ、最先端の医療技術、オーダーメイドのウェルネス・プランなどの提供、さらに正確な検査結果の継続的な提供をお約束しています。常にサービスの向上とクライアントにとって重要な情報を提供できるよう革新的な方法を求めて最大の努力を行っております。
又、血液血清サンプルは1ヵ月間冷凍保存するので更に他の検査が必要になった場合でも、再度採血する必要はありません。
使命:
アレテスは、高品質の検体検査およびサービスを適時、クライアントに提供するように努めております。各々の検査が最大級の配慮と注意深さを以て取り扱われていることを、クライアントの皆様に確実に知って頂きたいと思います。
それは食物性アレルギーですか、それとも感受性ですか?
「アレルギー」と言葉は、多くの人が本当のアレルギー反応と非アレルギー有害反応(または感受性、不耐性とも呼ばれている)の両方の意味を含む総称語として用いるので、混乱を起こしがちです。
免疫反応は、様々なタイプの食物性アレルギー、または体内にある食物に対する感受性から生じる可能性があります。アレルギー反応を引き起こす最も一般的な食品は、ピーナッツ、大豆、小麦、甲殻類、魚、牛乳、卵および木の実です。一旦特定されたら、食事からその問題の食品を除去することを勧めます。
食物に対する感受性は、大きく2つのカテゴリーに分類されます:即時型食物反応(IgE)と遅延型食物反応(IgG)です。
即時型アレルギー(IgE)
即時型タイプはアレルギー源に接触後、ごく短時間に反応します。
喉の腫れ(呼吸困難)、じんましん、胃痛、腰痛、喘息、心拍の亢進突発性の下痢などの症状は即発型食物アレルギーが考えられます。このアレルギーは即時性のため原因が比較的特定しやすいですが反応した食品は完全に避けることが望ましいです。
遅延型アレルギー(IgG)
一方の遅延型タイプはアレルギー反応が出るまで数時間から数日かかるため原因を認識するにが容易ではありません。遅延型反応は多くの場合、食物アレルゲンに対する過敏性からきています。このタイプのアレルギーは、よく「隠れアレルギー」と呼ばれます。このため気づかない内にアレルギー源を長期的に摂取し、知らず知らずのうちに抗体による免疫が亢進され、慢性疲労や頭痛、肥満、皮膚トラブル、消化不良といった様々な慢性症状の原因になっている場合があります。
食物に対する感受性は、食物性アレルギーとは対照的に段階的に発生しますが、生命を脅かすものではありません。遅延型食物性アレルギーの症状が現れるまでに最高72時間がかかることがあります。このタイプの免疫反応は、免疫システムで最も大きな血中抗体であるIgG抗体によってもたらされ、胎盤を通して母親から子供に移行します。IgG抗体は、もっとも一般的な免疫を介した食物応答です。我々は様々な方法で加工され、多くの原料を含む多種類の食品を摂取するので、問題のある食物を特定することは難しいでしょう。人口の20%が特定の食物に対し拒否反応を持つと推定されています。
食物に対する感受性は、例えばストレス、感染症、過食、人工防腐剤、添加物、カビ、農薬、抗生物質と環境汚染物質など多くの要因によって引き起こされる場合があります。また、食物に対する感受性が未確認であっても、多くの慢性疾患に関与することがありえます:その中には、過敏性大腸症候群、関節リウマチ、頭痛、自閉症、ADD/ADHD、湿疹、慢性的な耳の感染症、消化管吸収不良、不眠症および多くの他の疾患などがあります。
アルテス・メディカルラボは、最高水準の技術を用いて、皆様の食事の中で原因となる食品を特定します。我々が頻繁に食し、健康に問題ないと思われる食物が、我々の疾患の原因であることがよくあります。アルテス・メディカルラボでは、ウェルネス・プランと呼ばれる4日間のローテーションからなる除外食を提供します。このような特注プランはあなたの検査結果と栄養に関するアンケート結果から作成されます。原因となる食品の除外と脱感作療法(アレルギー薬を数滴)により健康問題が改善され質の良い生活が可能となります。
食物過敏症と食物アレルギーの区別法
詳しくはこちらをクリック96食品と184食品のパネル内容表
詳しくはこちらをクリック96品目 日本食品IgGアレルギー検査(日本パネル)
研究調査結果:
様々な体調不良や不定愁訴の原因は毎日の食べ物が原因かもしれません。
アレルギーは、じんましんや呼吸困難などを引き起こす、体の表面に出るアレルギー(IgE)だけではありません。アレルギー反応が出るまで数時間から数日かかり、原因を認識するのが難しい遅発性のアレルギー(IgG)こそが問題なのです!!知らない間に摂取し、疲労感、頭痛、皮膚トラブル、じんましん、消化不良など様々な症状を引き起こします。患者は具合が悪いと感じてはいますが、その症状がアレルギーに関連するとは考えないこともあります。
どんな健康上の問題に対しても言えることですが、正確な臨床情報ならびに精密な診察、及び医師と共に決める治療計画が、最善で最適な治療につながるのです。
IgGの結果はその濃度によって判断され、反応無し、低い、中程度または高いという判定数値で報告されます。食物に対する過敏性を正確に分析するには、アルテス社の食物アレルギー検査が最も優れていることが、臨床経験でも示されています。
適応:
自閉症、多動症、注意力疾患
統合失調症、うつ、その他神経系疾患
注意力障害(ADHD)、学習障害
不定愁訴でお悩みの方
アトピー性皮膚炎でお悩みの方
動悸、疲労、息切れがする方
過敏性腸症候群
慢性炎症性疾患
関節炎、リューマチ
アンチエイジングに関心のある方
検査方法:
指先からの数滴の血液を血液塗布カードに染み込ませて、検体はアメリカの専門ラボへ。
検査結果サンプル:
総合食物過敏症パネル
検査の概要:
この総合食物過敏症バネルでは、96品目の食物に対するIgM/IgA/IgG各抗体の血清濃度を測定できます。IgGとIgAに特異的な食物については184品目のバネルを用意しています。検査結果は食履歴に関するアンケートの結果と合わせてウェルネスプログラムの作成に利用されます。このプログラムには摂食を避けるべき食品がリストアップされ、買い物リストや調理法、献立、役に立つヒントが盛り込まれます。ウェルネスプログラムは有料のオプションです。
食物特異的IgM/IgA/IgGの測定値を利用し、食物過敏症の有無を確定し、過敏症であった場合、その原因となっている抗原を特定できます。
抗体値が高ければ、それは食物過敏症やさまざまな胃腸疾患などの兆候です。
検査は感度・特異性が高く、再現性があります。
方法:酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)
臨床的意義:
食物に対する過敏症は、免疫系が免疫グロブリン(IgG、IgA、IgM)という形をとって引き起こす食品成分に対 する異常反応で、遅延型過敏性反応を意味します。
食物過敏症は、ストレス、感染症、過食、人工保存料、添加物、殺菌剤、カビ、殺虫剤、抗生物質、環境汚染物質など、数多くの要因によって引き起こされます。
多くの器官の中でも特に皮膚、消化管、気道に、食物過敏性反応が最もよく表れます。
食物過敏症は、倦怠感、片頭痛、鼻炎、ぜんそく、再発性耳感染症、腹痛、過敏性腸、直腸掻痒、夜尿症、関節痛、湿疹、じんましん、発疹、不安神経症など、数多くの健康問題や症状の一因となります。
こうした健康障害の多くは、過敏反応を引き起こす食物を特定して回避することによって解消できます。IgG抗体値が高ければ、それは最近食物過敏症になったことを示しています。
兆候:
以下に示しているのは、食物過敏症に関連している可能性のある疾患の一覧です。
- 自閉症スペクトラム障害
- セリアック病
- 皮膚疾患
- 広汎性発達障害
- 慢性感染症
- 関節リウマチ
- 注意欠陥障害
- 過敏性腸症候群
- 化学物質曝露
- 消化器疾患
- 肥満症
- 慢性疲労症候群
査結果の説明:
食物特異的IgM/IgA/IgG抗体の測定値を利用し、食物過敏症の有無を確定し、過敏症であった場合、その原因となっている抗原を特定することができます。 一定水準のIgG抗体を有している人は、ある食品に対して過敏であることを示しており、IgG抗体の数値が上昇している場合、「トリガー食品」に最近曝露したことを示します。 セリアック病などの炎症性過敏状態では、特定食物に対するIgGとIgM両方の抗体またはIgM抗体の血清濃度が上昇します。IgA抗体の数値は、皮膚、呼吸器、消化管膜の疾患に関連して上昇します。 食物アレルゲンの免疫グロブリン検査の結果を解釈する際には、つねに患者の症状や病歴も考慮しなければならないという点に注意することが大切です。
lg ELISAは、マイクロタイタープレー トの指定食物アレルゲンに対する特異的抗体を測定する半定量免疫測定法です。 測定結果はクラスで表されます。クラス分けすると、除去・回避すべき食物を忠告する際に便利です。この測定法の性能特性を確立したのはアルテス社です。
基準範囲
スコア | lgA/lgM | lgG | 過敏症の程度 |
---|---|---|---|
<0.05 | 0.000~0.349 | 0.000~0.199 | 無/軽微 |
0.05~0.08 | 0.350~0.449 | 0.200~0.299 | 軽度 |
0.08~0.15 | 0.450~0.549 | 0.300~0.399 | 軽~中度 |
0.15~0.50 | >0.550 | >0.400 | 中~重度 |
酵母とカビのアレルギー
酵母とカビは、真菌類に属します。真菌は、生きている細胞であり、アレルギーまたは感受性を生じることがありえる蛋白質を含みます。真菌は、我々が呼吸する空気中や食べる食物の中など常に我々の周りに存在します。
カビ・アレルギー
カビ真菌の胞子は吸因アレルギーの一般的な原因です。
喘息または呼吸系の症状は、多くの場合カビアレルギーまたはカビへの暴露の徴候です。カビは、例えば地階、ゴミ箱、植物が生育する土壌および薪の山など湿った湿地帯で通常見つかります。カビのコロニーは、多くの場合、パン、チーズやジャムなど水気の多い食品の表面で育っているのを見かけます。
我々は、かびの生えた食品から、または、食品の製造過程から真菌を摂取します。食品の製造では異なる種類の真菌が、例えばチーズまたは発酵食品の製造など様々な方法で使われます。酵母はワインやビール、酢およびベーカリー製品の製造過程で使われます。吸入したカビ胞子に敏感な喘息患者は、酵母またはカビを含む物質を摂取した後で、じんま疹(発疹)、血管性浮腫(腫れ)および心臓症状を発症することがあります。
人はカビ・アレルギーまたは感受性を疑っても、カビへの暴露すべてを回避することはできないでしょう。しかし、血清血液検査によって問題となるカビが特定できれば、リスクを低下させることができます。
アルテス・医学研究所はカビ除去プランを提供しており、アレルギー反応のリスクを低下させる上で役立ちます。あなたの周りの環境をきれいにすること、食品の選択を慎重に行うことなどの有効な助言は、症状の軽減に役立ちます。例えばキノコまたは酵母などカビまたは他の真菌を含みそうな食品を避けてください。
酵母アレルギー
酵母アレルギーは、酵母菌感染として現れる可能性があります。酵母アレルギーと酵母菌感染は、同じ症状を多く共有します。ただ1つ異なるのは、酵母を摂取した後に酵母アレルギーが発症すると、著しく倦怠感をおぼえることです。症状は人によって異なりますが、腹部の腫脹、関節痛、めまいおよび呼吸困難を含む可能性があります。
カンジダは、体内で自然に生じ、出生時から腸管に存在する酵母です。カンジダは一般に細菌叢と共存して一緒に住み、その成長は免疫システムまたは他の均衡型細菌によって一般に制限を受けます。過剰なストレス、抗生物質の使用、経口避妊薬、アレルギーおよびウイルス感染は、酵母の成長を激化させる可能性があります。
カンジダ・アルビカンスは、二相性真菌です。この真菌は、酵母の形態で単純糖質の豊富な環境の中で成長します。他の型のカンジダも存在し、カンジダ・アルビカンスと同じ特徴を持ちます。通常、これらのカンジダは無害ですが、このバランスが崩れることもあります。この種のアンバランスが繰り返されると慢性のカンジダ過敏症に至ることがあり、それによって今度は多くの食物への感受性や化学物質過敏症を発症させることがあります。カンジダ・プロフィール検査を注文すれば、カンジダ・ダイエットの利用が可能となります。カンジダ・ダイエットは、糖や単純澱粉のような他の炭水化物を含有する食品の除外を検討します。また、感受性が高い人は、カンジダと交差反応をして類似の反応を引き起こすような他の真菌を食事から摂取することを避けなければなりません。
タンパク質検査
検査概要:
このバネルでは、乳製品、穀物、卵といった食品に含まれるタンバク質に対するIgAおよびIgG抗体の血清濃度を測定します。
これらのタンバク質は消費される機会が多い上に抗原性が高い食物タンパク質です。このバネルは、食物過敏症や過敏性腸管症候群(IBS) などの疾患について短時閻で評価や検査をおこなうと きに使用します。
検査:
カゼインとグルテンのIgA/IgG
タンバク質遇敏症バネル:IgA/IgG特異的カゼイン、グルテン、グリアジン、
α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリン、オボアルブミン
方法:
酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)、酵素免疫測定法(EIA)
臨床的意義:
牛乳にはさまざまなタンパク質が含まれています。それらのタンパク質は従来からカゼイン(タンパク質全体の80%)とホエー(a-ラクトアルブミン、P-ラクトグロブリン、ウシ血清アルブミン)に分類されています。カゼインは、α、β、K、Yの各タンパク質の一群で、いくつかの遺伝的変異体が存在します。牛乳に含まれているタンパク質のうち、カゼインとα-ラクトグロブリンがメジャーアレルゲン、α- ラクトアルブミンとウシ血清アルブミンがマイナーアレルゲンだとされています。
グルテンは、小麦、ライ麦、大麦、場合によってはオート麦に含まれている不水溶性タンパク質です。グルテンはさまざまな分子形態をとりますが、エチルアルコー)屁由出法によって大まかに2種類に分けることができます。
グリアジンは、グルテンのアルコール可溶性画分です。
卵白(アルブミン)は卵黄よりもアレルギー誘発性が高いとされています。卵白に最も多く含まれているタンパク質はオボアルブミンで、その他にオボトランスフェリン、オボムコイド、オボムシン、リゾチームといった卵タンパク質が含まれています。
大人でも子どもでもその多くが悩まされている食物過敏症にはこれらのタンパク質が関連しています。しかも、これらのタンパク質はほとんどの食品群に含まれているため、普通の食事でも頻繁に遭遇します。そこで、カゼインとグルテンの2つの検査とタンパク質過敏症パネルを利用すれば、交差反応を最小限に抑え、偽陽性または偽陰性抗体反応を回避することができます。これらの総合的検査パネルは食物過敏症患者に対して迅速な評価をおこなうものです。これらのタンパク質に対する抗体検査は、腸管の透過性を知る上でも役に立ちます。腸に炎症性疾患のある患者では、カゼイン、グリアジン、卵アルブミンに対するIgAおよびIgG抗体レベルが高くなります。これらのタンパク質抗体は腸管透過性の状態を評価する上で非常に役立ちます。例えば、IgA抗体値に異常があれば、今現在、腸管透過性に問題が発生していることを示し、IgG抗体値に異常があれば、過去に腸管透過性に障害があったが慢性的に障害があることを示しています。
適応:
- アレルギー性好酸球性胃腸炎
- 嘔吐
- 自閉症、ADD、ADHD、PDD
- 食物誘発性小腸結腸炎
- セリアック病
- 乳児茄痛
- 疱疹状皮膚炎
- 吸収障害/栄養障害
- 下痢
- 中耳炎
- 鼓腸
- 神経精神障害
- 吐き気
- 熱帯性スプルー
検査結果の解釈
スコア | 解釈 |
---|---|
0/1 | 境界域 |
1 | 正常 |
2 | 陽性 |
3 | 強陽性 |
カンジダ菌 複合免疫体検査
検査概要:
カンジダ・アルビカンスは気道表面および胃腸表面にある正常な常在菌なので、培養物自体の診断価値はありません。カンジダ菌検査での皮膚反応は、活性度、慢性度、および感受性の診断ツールとしては信頼性が高いとは言えません。
今日、多くの医師は、カンジダ菌によるコロニー形成と免疫感受性に関する重症度と慢性度を示す指標として、カンジダ菌に対するIgA抗体、IgM抗体およびIgG抗体を臨床的に評価しています。
IgAは※管腔の上皮細胞に抗原が接触した時に発現し、IgGは慢性的全身性臨床症状です。IgMは、免疫学的攻撃に対して最初に反応する抗体であると、考えられています。
(※管腔は食道から直腸までの繋がっている管で、その管腔の内側が上皮細胞であり、そこに抗原が接触した状態を示す)
臨床的に、長期間カンジダ症の既往歴をもつ患者では、通常、3つの抗体全てが著しく上昇しています。全身症状による定着化の初期にIgMの上昇が認められ、また再発性局所カンジダ菌の感染でIgAが上昇します。これらの所見は、カンジダ症の慢性度や重症度を評価するための手引きに過ぎず、そのような情報を正しく評価するにはさらに多くの研究が必要です。
現在まで、慢性カンジダ症の診断は、既往歴と治療に対する臨床効果によって行われてきました。しかし、免疫グロブリンは非常に役立つガイドとなります。
適応:
- 酵母及びカビに対する食物アレルギーまたは過敏性
- 慢性副鼻腔炎
- 過敏性腸症候群
- 腸管壁浸漏症候群/クローン病/潰瘍性大腸炎
- 自己免疫疾患
- 慢性疲労症候群
- 自閉症スペクトラム障害
- 湿疹(アトピー性皮膚炎)
- 鵝口瘡
検査方法:
クリニックで採血し血清検体をアメリカの専門ラボへ。
検査結果サンプル:
抗体濃度は正常値の倍数(MONA)単位で表されます。
カンジダ・アルビカンスIgG、IgA、IgM検査の解釈
結果 | 解釈 |
---|---|
異常IgM抗体 | 最近カンジダが異常増殖した可能性があります。 |
IgA抗体レベルの著しい増加 | カンジダ感染による粘膜バリアの過形成を示唆しています。 (このような過形成は消化器、呼吸器、鼻、口、耳、腟、皮膚を発生源としている可能性があります。) |
IgGレベルの増加 | 現在、慢性感染症に罹患している可能性があります。 |
IgGやIgMの著しい増加 | カンジダの異常増殖が最近起こったか繰り返し起こっていることを示唆しています。 |
IgG、IgM抗体レベルやカンジダ免疫複合体レベル増加 | 全身性カンジダ症の兆候です。 |
カンジダ免疫複合体検査の解釈
免疫複合体の増加は全身性カンジダ感染症を示唆している可能性があります。
力価 | 解釈 |
---|---|
MONA単位く100 | 異常 |
MONA単位く100 | 正常 |
検査結果サンプル:
陽性の場合は酵母除去カンジダウェルネスプログラムが付きます。抗体レベルやカンジダ特異的免疫複合体レベルが増加している患者は、酵母除去食や抗真菌薬治療に対して良好な反応を示します。
セリアック病
検査の概要:
検査では、グルテンおよびグリアジン特異的IgAおよびIgG抗体、組織トランスグルタミナーゼ(tTG)特異的IgA、およびレチクリン抗体の血清濃度を測定します。
グルテンおよびグリアジンは、小麦などの穀物に含まれている代表的なアレルギー誘発性タンパク質です。タンバク質架橋酵素である組織トランスグルタミナーゼと結合組織タンバク質であるレチクリンは、腸粘膜が損傷を受けると放出されます。
方法:IgA、IgG、tTGの検出は酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)、レチクリンの検出は間接蛍光抗体法(IFA)でおこないます。
臨床的意義:
セリアック病は比較的よく見られる疾患で、米国人133人に1人が罹患しています。セリアック病患者の約10%は遺伝的にかかりやすい傾向のある人です。セリアック病は慢性消化器疾患で、小腸の粘膜の損傷が原因でミネラルや栄養素の吸収障害をきたします。セリアック病において小腸粘膜が破壊されるのは、グルテンに対して起こる免疫反応が原因です。グルテンはタンパク質のー種で、小麦や大麦、ライ麦、たまにオート麦に含まれています。
ほとんどの患者では、グルテン除去食にすれば数週間で症状が改善されます。48時間以内に改善が見られた症例が数多く報告されています。ただし、医師の診断を受けずにグルテン除去食を始めてはいけません。食事療法を始めるとこの病気の検査に影響が出ます。
適応:
- 疱疹状皮膚炎
- 自己免疫性甲状腺疾患
- 関節リウマチ
- IgA 欠乏症
- シェーグレン症候群
- ダウン症候群
- 1型糖尿病
- 顕微鏡的大腸炎
- IgA 腎症
セリアック病が完治することはありません。しかし、グルテン除去食を生涯続ければ症状は治まり、腸の粘膜は治癒します。また、小麦、大麦、ライ麦、場合によってはオート麦を含む食べ物、飲み物、薬剤を避けることも必要です。食べ物や薬剤については、これらの穀類やその関連成分を含んでいないか、ラベル表示をよく読んで確認することが重要です。アメリカの食事では小麦や大麦はごく普通に使用されるので、グルテン除去食を忠実に実行するには困難が伴います。
グルテン除去食の継続が失敗する理由はいくつかありますが、いちばん多いのはグルテン除去食を厳密に実行できないことです。 しかし教育と治療計画によって腸の粘膜を自己治癒させることは可能です。 栄養欠乏を改善するために、保健医療提供者がビタミンやミネラルを処方することもあります。 場合によっては、副腎皮質ホルモン(プレドニゾンなど)を短期間使用で処方する方法もあります。ただ一般的には、治療という意味では、バランスのとれたグルテン除去食療法に従うのが唯一の方法とされています。 医師の診断を受けて治療を始めたら、数か月後に再度セリアック病検査を受ける必要があります。 検査では、治療に対する反応が評価されます。 検査結果が正常であれば治療によって抗体レベルが低下したことを意味し、診断の確証が得られます。
しかしこれは、セリアック病が完治したことを意味しているわけではありません。 合併症は、難治性スルーや腸疾患関連T細胞リンパ腫、中咽頭がん、食道がん、小腸がんの原因となります。 セリアック病を治療せずに放置した場合によくあるその他合併症としては、潰瘍性空腸回腸炎や膠原性スプル が挙げられます。
*検査結果が陽性の場合、セリアック病の確認のため上部内視鏡(胃カメラ)検査を通常おこないます。
検査結果の解釈
グルテンおよびグリアジン検査の範囲
ィンデックス | クラス |
---|---|
<0.88 | 0[陰性] |
0.88~1.0 | 境界域 |
1.0~2.0 | 1+ [弱陽性] |
2.0~3.0 | 2+ [中陽性] |
>3.0 | 3+[隣陽性] |
組織トランスグルタミナーゼ(tTG)/筋内膜抗体(EMA)値の範囲
ィンデックス | クラス |
---|---|
<20 | 陰性 |
21~30 | 弱陽性 |
>30 | 弱陽性 |
レチクリン抗体値の範囲
ィンデックス | クラス |
---|---|
lgA<1:5 | 抗体なし |
lgA>1:5 | 抗体あり |
ヘリコバクター・ピロリ
検査の概要:
検査では、H.ピロリに対するIgG抗体の血清濃度を測定します。
H.ピロリに対するIgGの定量化は、感染重症度を確定する上で有効な方法です。
方法:酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)
臨床的意義:
ヘリコバクター・ピロリはグラム陰性の一般的ならせん状細菌で、胃粘液層によく見られます。米国の場合、この細菌への感染は10歳未満では稀ですが、60歳までに60%の人がこの細菌に曝露していることが確認されています。これはつまり、ヘリコバクター・ピロリは最も一般的なヒトの慢性細菌感染症だということです。この細菌のヒトからヒトヘの伝染についてはまだ解明されていません。HピDリヘの感染は、手から口への伝染、あるいは菌に汚染された食品や飲料水の摂取によって起きると考えられています。ただ、この菌に感染しても多くの場合症状は現れません。また、症状を消滅させるには菌を根絶しなければならないというわけではありません。
通常、細菌性胃炎はH.ピロリによる感染が原因で起こります。つねに酸性環境にある胃の中では他の細菌は増殖できませんが、胃で酸が産生されなくなれば多くの種の細菌が増殖可能になります。そのような細菌の増殖は、一時的あるいは持続的な胃炎を引き起こす可能性があります。多くの十二指腸潰瘍患者の胃にはH.ピロリが存在しており、これが消化性潰瘍の主要な原因であると現在考えられています。十二指腸潰瘍自体はがん性ではありません。しかし、重度のH.ピロリ感染症は胃腺がんや胃の非ホジキンリンパ腫と関連していることがわかっています。
興味深いことに、Hピロリが存在していると食道に逆流する胃酸の量が減って、食道炎の発症が抑えられます。
そのため、H.ピロリ感染者では食道がんリスクが低下することになります。さらに、H.ピロリはアレルギーやぜんそくの発症リスクも低減していると思われます。
適応:
- 食道炎
- 胃炎
- 胃がん/リンパ腫のリスク
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍/消化性潰瘍
検査結果の解釈
スコア | クラス |
---|---|
<20.0 | 陰性 |
20.1~24.9 | 境界域 |
>25 | 陽性 |
検査結果が陰性であっても、IgG抗体の量が検出可能なレベルに達していなかっただけかもしれないため、必ずしもH.ピロリ感染を否定できるわけではありません。このように確証が得られない場合は、IgA抗体検査と生体検査をおこない、H.ピロリ感染を確認します。なおこの検査では、カンピロバクター・ジェジュ二(食中毒原因菌)に感染している患者の血清が低レベルの交差反応性を示す場合があります。
十二指腸潰瘍患者のほぼ全員の胃前庭部からカンピロバクター・ピロリまたはヘリコバクター・ピロリが分離されています。これらのグラム陰性菌は、十二指腸および消化性潰瘍や胃炎、非潰瘍性消化不良の最も重要な原因菌であるといえます。
H.ピロリ感染の治療では通常2種類の抗生物質を同時に使用して、特定の抗体に対する耐性が生じるのを防ぎます。胃酸抑制剤も胃粘膜を治癒させるのに有効な場合があります。H.ピロリに対するIgGレベルの増加は、以前この国に感染したことがあるか現在感染していることを示します。しかし、そのことで胃炎や消化性潰瘍が発症するとは限りません。
腸内細菌叢IgG/IgM免疫パネル
検査の概要:
腸内細菌叢免疫パネルで、ヒト腸管内に普通に見られる5種類の細園に特異的なIgG、IgM抗体ならびにカンジダ・アルビカンスに対するIgG、IgA、IgM抗体の血渭濃度を測定します。
腸管機能マーカーから、腸管の免疫と健全性の全般的状態がわかります。
これらの病原菌の全部または一部に対する抗体レベルが標準値より低くなっていたり高くなっていたりする場合、それ1辺暑内縄菌叢のバランスが崩れて、腸壁の透過性が高まつていることを示しています。
方法:酵素結合免疫畷着検査法(ELISA)
臨床的意義:
生後間もない時期に腸管に存在している細菌は腸管細胞の成長と発達を助けます。また、免疫系の機能形成にも役立ちます。実際、腸内細菌叢は免疫系に呼応してその成長と発達を助け、ヒトが成長していく中で細菌などによる感染の防御に役立っています。腸内細菌には免疫系の過活動を鎮静化する働きがあるかもしれないことが研究で明らかになっており、ぜんそくや湿疹を抑える新たな方法の開発が期待されています。
腸内に生息している細菌群は善玉菌と悪玉菌で構成されています。両者のバランスがとれている状態が最も健全であるとされています。善玉菌は食物の消化や腸管の健康維持、栄養素やビタミンの補給、悪玉菌の撃退を助けます。ウェルシュ菌などの悪玉菌が善玉菌よりも大きな集団になると問題になります。
細菌の最も重要な役割に、有害な細菌や酵母の活動を抑制することがあります。有害な細菌や酵母は、周囲に善玉菌のしつかりした集団が形成されていない場合に増殖します。善玉菌は養分を得るために競い合い、腸管内で棲みつくことのできる場所を探します。腸管内では侵入細菌にとって有害な毒素が作り出されるため、悪玉菌の集団は小規模に抑えられています。善玉菌にダメージを与える可能性があるのは、抗生剤や副腎皮質ホルモンの使用、ダイエット、加工食品、アルコール、薬物、さらにストレスといったものです。
腸管の正常な微生物叢は食物の消化や特定のビタミン類の生合成を促し、また侵襲的病原体のコロニー形成や感染を防止する働きもあります。正常な腸内細菌叢を形成している微生物は、通常まったく、あるいはほとんど反応を引き起こしません。体内由来の腸内細菌叢は全身性免疫に対して多重的で複雑な影誓を及ぼしています。人体の免疫系の70%には消化管が関係しており、腸管関連リンパ系組織(GALT)と関連があります。酵母や細菌、ウイルス、寄生虫の異常増殖は腸内細菌叢の健全性に悪影響を及ぼし、それが原因で微生物叢のバランスが崩れて、腸管透過性が高まる可能性があります。そうなると、細菌、真菌、食物抗原、さらに細国毒素が血液内に侵入し、IgM、IgA、IgG抗体が形成されます。
適応:
この検査は次の疾患に関連しています。
- 自閉症
- 食物過敏症
- 低腸管分泌型IgA
- アレルギー性疾患
- 胃腸疾患
- 消化・吸収不良
- 細胞性免疫抑制
- 炎症性腸疾患(全腸炎、胃炎、逆流性食道炎)
- 酵母・寄生虫・ウイルス・細菌感染症
- 化学物資過敏症
- 下痢
細菌の説明:
1.大腸菌(Escherichiacoli)はグラム陰性の嫌気性梓菌で、健康な腸管に大置に存在しています。ほとんどの大腸国株は無害ですが、特定の血清型の株は食中毒の主要な原因となります。無害な株は正常な腸管細菌叢を構成してビタミンK2を産生するので宿主にとっては役立つ存在です。また、腸管内に病原菌が定着するのを防ぎます。大腸菌は最も多様性に富む細菌種一つで、すべての株に共通するゲノムは20%に過ぎません。
2.発酵乳酸樗菌(Lactobacillus fermentum)はグラム陽性の耐気性細菌です。 この属の菌種は食品や飼料の発酵をはじめ、さまざまな用途に利用されています。一種です。 腸内微生物をプロバイオティクスとして食品に利用する目的は、特定の健康障害を予防したり治療したりすることにあります。 有益なこの細菌が効果を発揮する疾患としては、アレルギー、炎症性腸疾患、高コレステロール、腫瘍の成長が挙げられます。
3.糞便レンサ球菌(Streptococcus faecalis)はグラム陽性の球菌です。 非溶血性の通性嫌気性細菌で、しばしば感染症を引き起こします。 糞便レンサ球菌が産生する酸は、他の微生物が腸管内にコロニーを形成できないようにします。
4.バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)はグラム陰性の被包性嫌気性細菌で、結腸に多く見られ、炎症を引き起こします。 この細菌は臨床材料としてはごく普通に見られる菌種ですが、糞便細菌叢では極めてまれなバクテロイデス属です。 この細菌グループがもつ病原性は、おそらく英膜物質を産生することに起因しており、食作用に対して防御力を備えています。
5.ウェルシュ菌(Clostridiumperfringens)はグラム陽性の芽胞形成性で毒素を産生する嫌気性細菌です。ウェルシュ菌は自然界に常在する細菌で、腸管内にも見られます。 米国では3番目に多い食中毒の原因菌となっていますが、経口摂取しても無害です。 また、正常細菌叢を構成する細菌として、感染症においてもしばしば遭遇します。
6. カンジダ・アルビカンス(Candida albicans、酵母)はヒトの出生直後から皮膚、粘膜、腸管、気道にコロニーを形成します。 カンジダ菌は全身のさまざまな組織で急速に増殖していろいろな症状を引き起こすことがあり、全身性真菌感染症の最も 一般的な原因菌です。
検査結果の解釈
スコア | クラス |
---|---|
0~300 | 低 |
400~1400 | 正常 |
>1400 | 高 |