栄養Topics【全粒ライ麦がセロトニン産生によい影響を及ぼす】

2019年07月08日(月)

【全粒ライ麦がセロトニン産生によい影響を及ぼす】

 

東部フィンランド大学の研究チームが全粒のライ麦パンを食べる成人は、食物繊維の少ない小麦パンを食べる人に比べて血中のセロトニン濃度が低くなり、腸内のセロトニン濃度を有意に低下と発表しました。
研究では、15人の成人を対象に、ランダム化クロスオーバー臨床試験を実施。

 

参加者は、1日6-10枚の低繊維小麦食パンか、同僚の全粒ライ麦パンを、ランダムな順番で、各々4週間にわたって摂取し、期間の終わりに採血して血漿代謝産物を液体クロマトグラフィー質量分析で分析しました。
その結果、全粒ライ麦パンの摂取は、低繊維小麦パンに比べて、特にセロトニン濃度を有意に低下させることが明らかになりました。
(セロトニン、タウリン、およびグリセロホスホコリンの血漿濃度はQ <0.05)

 

マウスを用いた動物実験でもセロトニンの濃度は、セルロースと比較して、ライムギふすま、または小麦アリューロンを摂取したマウスの結腸組織において有意に低くなりました。(P <0.001)。
これらの結果は、末梢セロトニンが全粒穀物の摂取とそれに関連する健康への影響との間の潜在的なつながりであり得ることを示唆しています。

 

■詳しくは下記サイトへ

https://academic.oup.com/ajcn/article-abstract/109/6/1630/5480604?redirectedFrom=fulltext&fbclid=IwAR2VEETfgfjyYz0TMa9N20Wd7Ox5sasiYKKKHCrC_nsCvSxhm2h8XCc5q78

 

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