• 栄養Topics【ふすまに含まれる天然の抗酸化物質】

    2019/03/14

    【ふすまに含まれる天然の抗酸化物質】 米国ペンシルバニア州立大学からの研究報告で、穀物のふすまに含まれる天然の抗酸化物質アルキルレゾルシノール(AR)が、食品を長持ちさせる可能性があると報告しています。 ライ麦抽出物質であるアルキルレゾルシノール(AR)という種類の化合物が、カビや細菌などから穀物を保護する働き(脂質酸化反応を阻害)が分かりました。 ARが懸濁されたオメガ-3系脂肪酸に富む油の保存に使えるかどうかを検証しました。 実験の結果、ARは懸濁液中で抗酸化活性を発揮し、抗酸化物質無添加の場合に比べて、オメガ-3系脂肪酸の酸化を防止できました。(懸濁液を用いたのは、サラダドレッ

  • 栄養Topics【食物繊維が脳の加齢スピードを緩和する!!】

    2019/03/11

    【食物繊維が脳の加齢スピードを緩和する!!】   米国イリノイ大学の研究結果では、加齢に伴う脳の慢性的な炎症を避けることはできないが、その進行スピードを食物繊維の摂取によって、遅らせることができると発表しました。 脳の免疫細胞が慢性的に炎症を起こしていると、認知機能・運動機能の低下を招く有害物質を産生します。 食物繊維は腸内の善玉菌の成長を促進し、善玉菌が食物繊維を消化する際には、酪酸塩などの短鎖脂肪酸を産生します。 研究では老年マウス、若年マウスそれぞれの群に低繊維食または高繊維食を与え、血中の酪酸塩やその他の単鎖脂肪酸の濃度や腸の炎症性物質を測定しました。 結果として

  • 栄養Topics【n-3系脂肪酸が流産の原因となる子宮感染症を予防!】

    2019/03/06

    【n-3系脂肪酸が流産の原因となる子宮感染症を予防!】   米国コロンビア大学の動物実験から、魚油に含まれるn-3系脂肪酸の摂取によって、流産・早産・死産・新生児死亡などの一因となる子宮感染症を予防できるかもしれないと発表しました。   米国では、10人に1人の赤ちゃんが正産期(胎児が十分に成熟していつ生まれても良い状態になる、妊娠37~41週)の前に生まれています。早産の原因の10~30%は、ごく一般的な口内細菌であるフソバクテリウム・ヌクレアタム(F. ヌクレアタム)が子宮に感染してしまいます。   「この種の細菌はどこにでもいて、どの人の口の中に

  • 栄養Topics【母親のストレスは子どもの過体重に影響する可能性】

    2019/03/01

    【母親のストレスは子どもの過体重に影響する可能性】   出産後1年間の母親の知覚されたストレスは、5歳までの子供のBMI zスコアと関連するとの研究報告をヘルムホルツ環境研究センターが行いました。   研究では、ドイツの前向き出生コホート研究の498人の母親と子どものペアを対象とした。妊娠中から出生後2年間の母親の知覚されたストレスの程度と、子供の体格指数との関連を検討しました。   その結果、出生後1年間の母親の知覚されたストレスが、子どもの5歳時の体格指数(body mass index, Zスコア)の上昇と関連付けられました。性別でみると、女児で

  • 栄養Topics【亜鉛の欠乏が高血圧に関係している可能性】

    2019/02/26

      【亜鉛の欠乏が高血圧に関係している可能性】 米国ライト州立大学の研究チームは亜鉛欠乏によって高血圧を発症し、尿中ナトリウム排出も低下したことを発表しました。   亜鉛欠乏症は、2型糖尿病や慢性腎疾患などの慢性疾患の患者で一般的です。 腎臓は尿中にナトリウムを排出・再吸収するが、特に塩化ナトリウム・コトランスポーター(NCC)と呼ばれる経路は、血圧の制御にも重要な役割を担っています。尿中のナトリウムの低下はより高い血圧に関連します。   研究では亜鉛欠乏の雄マウスを健康なマウスと比較しました。 亜鉛欠乏マウスは、高血圧を発症し、同時に尿中ナトリウム排

  • 栄養Topics【同じ薬を飲んでも人によって効果が違うのはなぜ?】

    2019/02/19

    【同じ薬を飲んでも人によって効果が違うのはなぜ?】   米国イェール大学の動物実験によると同じ薬を飲んでも、人によって体調が良くなったり、反対に副作用に苦しんだりする一つの原因として腸内細菌が関係していると発表しました。   人間が口から摂取したあらゆるものは、やがて腸内細菌に代謝されます。 これは飲食物に限らず薬にも同様です。つまり腸内細菌叢は多くの医薬品の代謝に関係しており、薬の効果や副作用における個人差に多大な影響を与えうるということです。   しかしこれまで、薬物の代謝に対する微生物の関与を識別し、定量化することが出来ませんでした。 特に、代謝

  • 栄養Topics【よく歩く高齢者は肺炎での死亡リスクが低くなる】

    2019/02/08

    【よく歩く高齢者は肺炎での死亡リスクが低くなる】   1日に1時間以上歩く高齢者は、心筋梗塞または脳卒中の病歴の有無にかかわらず肺炎で死亡するリスクが低いことが、日本人を対象とした大規模な疫学研究(65歳以上の日本人2万人以上を12年間追跡)で明らかになりました。   分析対象は65〜79歳の日本人22,280人(男性9,067人、女性13,213人)で、この研究への参加を決めた時点で、さまざまなライフスタイルに関する質問とともに、1日の歩行時間を尋ねました。   ■質問 ・平均すると1日にどのくらい屋内または屋外を歩いていますか? 「0.5時間未満」

  • 栄養Topics【マンゴスチンの皮膚のうるおいと血管の柔軟性への効果】

    2019/02/05

    【マンゴスチンの皮膚のうるおいと血管の柔軟性への効果】   マンゴスチン果皮熱水抽出物(WEM)を12 週間摂取しつづけた結果、糖化ストレスが低減し、皮膚の水分量を改善し、血管の硬度が改善されたことを報告しています。   試験では25歳から59歳の健常女性40名(WEM 群 20 名、プラセボ群 20 名)を対象とし、WEM 200 mg/ 日 あるいはプラセボを12週間摂取させ、摂取前、摂取 4, 8, 12 週後に血液検査、皮膚機能検査、血管機能検査を実施するプラセボ対照二重盲検ランダム化並行群間比較試験を行いました。   結果として、WEM 群

  • 栄養Topics【厚生労働省が第4回「日本人の食事摂取基準」の案を公表】

    2019/01/30

    【厚生労働省が第4回「日本人の食事摂取基準」の案を公表】   厚生労働省は2018年12月21日に、第4回「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定案を公表しました。 案ではエネルギー摂取の過不足を回避する指標を設定するほか、栄養素については、過不足に関する指標に加え、生活習慣病の発症予防を目的とした量(目標量)と、重症化予防及びフレイル(虚弱)予防を目的とした量とは区別して提示しています。 ●2015年版からの主な変更点 ① 高齢者(65歳以上)のたんぱく質の目標量(下限)を男女ともに引き上げ 2015年版:13~20%エネルギー→2020年版:15~20%エネルギー

  • 栄養Topics【新生児期のビタミンD不足が統合失調症のリスクに!!】

    2019/01/24

    【新生児期のビタミンD不足が統合失調症のリスクに!!】   新生児のビタミンD濃度は20mm/Lから50mm/L以上に5段階に分けられるほど大きく変わります。 その5段階のうち、4段階までの20ー30mm/Lまでは特に統合失調症の発症頻度と相関しないが、最も低いグループは45%も統合失調症のリスクが高まるという結果が発表されました。   研究ではデンマークの国民健康記録と新生児用バイオバンクから統合失調症を患う424人を対象に相対リスク計算を行った結果です。   これまでもビタミンD欠乏が脳の回路形成に影響して統合失調症の重要なリスクファクターになるこ