栄養Topics【多価不飽和脂肪酸やミネラルが多く含まれる食事が癌リスクを下げる!!】

2019年10月08日(火)

 

【多価不飽和脂肪酸やミネラルが多く含まれる食事が癌リスクを下げる!!】

 

国立がん研究センターなどの研究チームが多目的コホート研究を行った結果、野菜や果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海そう類、脂の多い魚、緑茶などが関連した食生活を続けると、全死亡および循環器疾患死亡のリスクが低下するという結果が得られたと発表しました。

研究では平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県、秋田県、長野県、沖縄県、茨城県、新潟県、高知県、長崎県、沖縄県、大阪府の10保健所管内にお住まいだった、40~69歳の方々のうち、研究開始から5年後に行った食事調査票に回答した男女約8万人を平成24年(2012年)まで追跡した調査結果にもとづいて、食事パターンと死亡リスクとの関連を調べました。
研究開始から5年後に行った食事調査票の結果から、134項目の食品・飲料の摂取量により、3つのパターンに分類しました。

 

1. 野菜や果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海そう類、脂の多い魚、緑茶などが関連した「健康型」

 

2.肉類・加工肉、パン、果物ジュース、コーヒー、ソフトドリンク、マヨネーズ、乳製品などが関連した「欧米型」

 

3.ご飯、みそ汁、漬け物、魚介類、果物などが関連した「伝統型」

 

5年後調査時の3つの食事パターンについて、各対象者におけるパターンのスコアにより4つのグループに分類し、その後約14.8年の追跡期間中に発生した死亡(全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡、心疾患死亡、脳血管疾患死亡)との関連を調べました。

 

その結果、健康型食事パターンのスコアが高い群では低い群に比べ、全死亡のリスクは約2割、循環器疾患死亡のリスクは約3割低下していました。

 

この結果から、食事パターンのスコアが高い群では、多価不飽和脂肪酸やマグネシウムやカリウムなどのミネラルの摂取が多いことによると考えられます。

 

これらの栄養素は、循環器疾患のリスク低下に関連することが報告されており、食事パターンとして総合的にみることで、これらの栄養素の相乗効果も期待できます。

 

■詳しくは下記サイトへ
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28445513

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