栄養Topics【高脂肪食が炎症の引き金に!!】

2019年05月14日(火)

【高脂肪食が炎症の引き金に!!】

 

中国・浙江大学の研究チームが高脂肪食は、望ましくない種類の腸内細菌を増やし、短鎖脂肪酸を生産する身体に有益な腸内細菌を減らすことを発表しました。

 

研究では、18-35歳(52%女性)までの健康な普通体重の人217名を3群に分け、異なる炭水化物と脂質の比率をもつ食事を6か月間実施しました。
・3群の内訳
(1)低脂肪:脂肪エネルギー比率20%
(2)中脂肪:30%
(3)高脂肪:40%

実験開始時と終了時に血液と糞便検体を採取し、腸内細菌叢と炎症性マーカーを測定。
3群とも腸内細菌の全体量は変化しなかったが、酪酸などの有益な短鎖脂肪酸生産菌は、低脂肪群で増加したのに対して、高脂肪群では低下し、代わりに2型糖尿病などでよく見られる有益ではない種類(p-クレゾール、インドール)の細菌が増加しました。

 

さらに高脂肪群では長鎖脂肪酸代謝の重大かつ潜在的に有害な変化との関連がみられ、炎症を惹起する化学物質の増加がみられました。

 

低脂肪食に比べて、高脂肪食の長期摂取は望ましくないことが示唆されました。

 

■詳しくは下記サイトへ
https://gut.bmj.com/content/early/…/01/18/gutjnl-2018-317609

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栄養情報アーカイブページはこちら
http://detox.jp/nutrition.html
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