栄養Topics【アボカド由来の脂肪酸avocatin Bが抗がん剤の効果を向上】

2018年12月04日(火)

【アボカド由来の脂肪酸avocatin Bが抗がん剤の効果を向上】

 

 

順天堂大学は、アボカドから抽出した成分の脂肪酸avocatin Bが白血病がん細胞の脂肪酸代謝を阻害してがん細胞の増殖を抑制すること、さらに、白血病化学療法薬(抗がん剤)との併用により抗がん効果を高めることを発見しました。

 

研究では、avocatin Bが単独培養状態の急性骨髄性白血病がん細胞の細胞死誘導や細胞増殖を阻害することを確認しました。
次に、骨髄微小環境下を再現するため、骨髄脂肪細胞と白血病がん細胞を共培養した状態でのavocatin Bの効果を比較検討しました。

 

その結果、骨髄脂肪細胞との共培養によって、白血病がん細胞に対するavocatin Bの細胞死誘導および細胞増殖阻害効果はいずれも減弱しました。
このとき、骨髄脂肪細胞との共培養下では、avocatin B投与後に白血病がん細胞の脂肪酸代謝が阻害される一方で、遊離脂肪酸や糖の取り込みが増強し、解糖系代謝が高まることが質量解析法により明らかになりました。

 

■詳細は下記サイトへ
https://www.juntendo.ac.jp/news/20181121-01.html