カナダ バンクーバー国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会レポート第2弾
2019年06月14日(金)
5月31日~ 6月2日にカナダ バンクーバーで開催された国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会の第二日目の報告です。
二日目の6月1日は、今年の殿堂入りを果たされた ビタミンDの世界的研究者、マイケル・ホリック先生による「ビタミンD:エビデンスと争点」 があり、200枚のスライドをまるで動画のように送りながら話される圧倒的な情報量の素晴らしい講演でした。
その他、ジョン・ホッファー先生による「急性疾患と慢性疾患の予防と緩和に必要な栄養素の相乗効果」、「アスコルビン酸投与によるヘロイン離脱症候群の緩和」、「チオールとモノアミンによるグルタチオン総合作用の最適化」、「食による完璧な栄養:真相とフィクションを体系的に検証する」をタイトルにした講演がありました。
1日目の腫瘍へのアプローチと比べると2日目はメディカル治療と食事からの栄養との関連に関するテーマが多いように思いました。食事にかかわる部分ではこの日の講演だけでもお二人の先生が日本食のすばらしさを紹介し、私の身の回りに当たり前にある食材、調理法の良さをあらためて実感しました。
夜には殿堂入り式典が行われ、レセプションで各国からの方々話す機会がありましたが、昨年日本で開催された第47回の世界大会が話題になり、東京に来られた方も何名かいらして皆さんとても大きな盛況な回だったと言っていました。
式典では今年のHall of fame(殿堂入り)なさった、米国国立衛生研究所(NIH)のマーク・レビン教授、ニューメキシコ統合医療センターのバートン・バークソン先生、ビタミンDの研究者のマイケル・ホリック先生からのスピーチがあり、クリスタルの盾を受け取られた時にはその場にいられたことを光栄に思いました。
私は初めての国際オーソモレキュラー医学会世界大会への参加(昨年の日本は除いて)でしたが、そこにあるオーソモレキュラー医療の歴史、功績、そしてホッファー先生、ポーリン先生の偉大さ、講演者や会場の皆さんからの尊敬の気持ちを肌で感じられたことが、オーソモレキュラー医療への更なる探求心を持たせてくれた経験でした。
残念ながら最終日は参加がかないませんでしたが、2020年はスペインで開催されるとのことで再び足を運べたら幸いです。
記述者:(株)デトックス 坂弓子
殿堂入り式典