栄養Topics【全粒粉および食物繊維の摂取と肝細胞癌のリスクとの関連】
2019年04月11日(木)
【全粒粉および食物繊維の摂取と肝細胞癌のリスクとの関連】
米国ブリガム婦人病院などの研究チームによると、全粒粉と食物繊維の摂取量が多いと肝細胞がん(HCC)の発症リスクが低くなると発表しました。
研究では、米国の2つの大規模コホートである看護師健康研究と医療専門職追跡研究の参加者125,455人(女性77,241名、男性48,214名、平均年齢63.4歳)のデータを解析しました。
・全粒穀物、食物繊維の摂取について食物摂取頻度調査を4年ごとに実施。
・コックス比例ハザードモデルを用いて、食事と肝細胞がんのリスクを解析。
平均24.2年の追跡調査期間中に141名が肝細胞がんと診断されました。
全粒穀物の摂取の増加は、肝細胞がんのリスクの低下と有意な関連がみられました(ハザード比0.63)。
同様に、ブラン(ふすま)の摂取量の増加は、肝細胞がんのリスクの低下と関連がみられたが、これは統計的に有意ではありませんでした(ハザード比0.70)。
「全粒穀物の摂取増加は、恐らく穀物性食物繊維とブランの摂取増加についても、米国成人集団において肝細胞がんのリスク低下と関連している可能性がある」と研究チームは結論付けいています。
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