栄養Topics【赤身肉消費の無作為化対照試験のメタ分析結果】
2019年06月04日(火)
【赤身肉消費の無作為化対照試験のメタ分析結果】
赤身肉を高品質な植物性たんぱく質で置き換えた食事にすると、心血管疾患(CVD)のリスク因子低下につながる可能性があると、ハーバード公衆衛生大学院、パデュー大学等の研究チームが発表しました。
研究では、36件のランダム化比較試験のデータが含まれる合計1803人を対象に調査しました。
赤身肉が含まれた食事をした者と、他のタイプの食事(鶏肉、魚、炭水化物、豆類、大豆、ナッツなどの植物性たんぱく質)をした者について、CVDのリスク因子であるコレステロール、トリグリセリド、リポたんぱく質の血中濃度、血圧を調査し比較。
その結果、赤身肉の食事と他の食事と比較した場合、赤身肉の多い食事は、他の食事よりトリグリセリド濃度が高かったものの、総コレステロール、リポたんぱく質、血圧に有意な差は認められませんでした。
しかしながら、植物性たんぱく質源の高品質の食事(豆類、大豆、ナッツ類)は、赤身肉の食事と比較して、総コレステロールとLDLコレステロールの両方が低濃度でした。
また炭水化物と比較した場合、赤身肉はトリグリセリドの大幅な減少をもたらしました。
これは、赤身肉を高品質な植物性たんぱく質で代用可能ですが、魚や低品質な炭水化物では代用できないことと、血中脂質やリポタンパク質がより有利に変化すると述べています。
■詳しくは下記サイトへ
https://www.ahajournals.org/…/10.…/CIRCULATIONAHA.118.035225
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