栄養Topics【辛い物好きは食塩の摂取量が少ない?】

2019年10月30日(水)

【辛い物好きは食塩の摂取量が少ない?】

 

中国人民解放軍第三軍医大学大坪医院高血圧・代謝疾患センター(中国)のZhiming Zhu氏らの研究チームは「減塩や血圧を低下させるための介入として、辛い物の摂取を促進することが有効である可能性がある」と発表しました。

 

食塩の摂取過多は高血圧のリスク因子であり、心血管イベントのリスクを高めることは良く知られています。

このため有効な減塩方法の研究が数多く実施されてきました。
そこで唐辛子に含まれている辛み成分であるカプサイシンに塩味を強く感じやすくさせる作用があることに着目し、辛い物を食べることで食塩の摂取量が減少するのかどうかを検証するために中国人の成人606人を対象とした研究を実施しました。
対象者の辛味に対する好みのレベルを「好む」「普通」「好まない」の三段階に分けて解析した結果、辛い物を好まない群と比べて好む群では収縮期血圧が8mmHg、拡張期血圧が5mmHg低く、1日当たりの食塩摂取量も2.5g少なかった。

 

また、対象者にカプサイシンを投与して脳画像検査を実施したところ、食塩を摂取した時に活性化する領域と同じ領域〔島皮質および眼窩前頭皮質(OFC)〕の活性化が認められました。

このことから、「辛い物を食べることで塩味への欲求が減弱する」ことが示唆されました。

 

■詳しくは下記サイトへ
https://newsroom.heart.org/…/spicy-food-may-curb-unhealthy-…

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