カナダ バンクーバー国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会レポート第1弾

2019年06月06日(木)

 

国際オーソモレキュラー医学会 第48回世界大会が 5月31日~ 6月2日にカナダ バンクーバーで開催されました。

会場はフェアモントホテル バンクーバーで、各国から多くの参加者が集いました。

弊社からは坂が参加しましたのでここに報告します。

 

 

まず、この医学会についてですが、International Society for Orthomolecular Medicine(国際オーソモレキュラー医学会―ISOM)はカナダのトロントに本部を置き、世界各国に支部を持ちます。
設立の発起人はライナス・ポーリン博士(ノーベル賞を2度(化学賞・平和賞)受賞されています)と共にビタミン療法の治療研究を行ったエイブラム・ホッファー医師(カナダ精神科医)になります。

 

オーソモレキュラー医療とは、身体にとって必須である物質のバランスを提供することにより病を予防、治療するものです。従来、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素は医療現場では無視されがちでした。
しかし遺伝子が解明された今日、個々人の遺伝子の発現に対応した栄養素の投与は治療になるというパラダイムに必須であることが証明されました。

 

オーソモレキュラー医療にはさまざまな適応症や治療アプローチがあります。オーソモレキュラー医学をベースに様々な研究をなされた各国の医師・博士の講演を拝聴しました。

 

第一日目の5月31日は、今年のHall of fame(殿堂入り)を果たされた、米国国立衛生研究所(NIH)のマーク・レビン教授による「アスコルビン酸の生理学と薬物動態」、同じく殿堂入りを果たされたニューメキシコ統合医療センターのバートン・バークソン先生による「ミトコンドリアとαリポ酸 疾病変容から考える」の講演がありました。

その他、「統合的腫瘍学 統合的ながん治療の検証」、「オーソモレキュラー腫瘍学 がん患者のアセスメントとモニタリング」、「アスコルビン酸 シトクロムP450代謝およびがん細胞選択制における補因子として」をタイトルとした講演がありました。

 

各講義とも活発な質疑応答がなされ、世界的なオーソモレキュラー医療への関心の高まりがうかがえる貴重な第一日目でした。

 

 

記述者:(株)デトックス 坂弓子

 

 

会場入り口



会場内





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